2019年6月24日放送

事業所立地協定調印式

本社を移転し、遠野市で来年5月に業務を開始する東京の企業が、おととい(22日・土曜日)遠野市と立地協定を締結しました。遠野市に本社移転を行うのは、自動車補修ゴムなどゴム製品の製造業を営む大野ゴム工業の子会社で、大野ゴム製品の輸出を手がけているビッグフィールドです。この日行われた調印式で、ビッグフィールドの池田美穂代表取締役社長の代理で出席した総務担当・渡部裕子さんと大野ゴム工業の大野洋一代表取締役社長、本田市長の3者が協定書を取り交わしました。本田市長は、記念品として流鏑馬の当矢を贈り、歓迎しました。ビッグフィールドは今後、JRバス遠野営業所があった松崎町白岩の用地およそ5千700平米に、広さおよそ2千平米の建物を建設することにしていて、総事業費は数億円規模ということです。工事は、来年5月の業務開始を目指し、住民説明会を経てことし9月に着工する予定です。本社移転に伴い、今後の雇用確保として当初5人程度を採用し、令和4年までに10人程度増員することにしています。今後の展開としては、大野ゴム工業の輸出向け製品を栃木工場の生産から遠野工場へ全面移管するため、遠野市で商品の保管整理を行い、釜石道と釜石港を使って輸出する業務を請け負うことにしています。遠野への本社移転と釜石港の活用により、現在行っている栃木・横浜間の陸上輸送距離と比べて3分の1に短縮することができ、コストの軽減を見込んでいるということです。また、大野ゴム工業とビッグフィールドは、宮古・室蘭フェリーの航路開設や復興支援道路、立丸峠トンネルの開通で流通基盤が整った遠野市を、東北・北海道の物流の拠点にしようと視野を広げているということです。ビッグフィールドの池田社長は、「貿易業務、一時保管業務の構築を図り、雇用創出の場となる事業を進めていく」としています。遠野市によりますと、貿易業務を行う会社の立地は、遠野市では、今回が初めてということです。

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