2019年6月20日放送

馬っこつなぎ

豊作を祈願する行事「馬っこつなぎ」が、先週日曜日(9日)、遠野ふるさと村で行われました。「馬っこつなぎ」は、田の神様をお迎えし豊作を祈願するもので、神様が田植えの状態を見定めてくれると言い伝えられています。また、全国の神様の集まりに、遠野の神様が遅れないよう送り出す行事とも伝えられてきています。天気に恵まれたこの日は、遠野ふるさと村で行事などを伝承しているまぶりっと衆・早池峰の会の会員たちが、曲り家の縁側に昔ながらの手づくりの品を並べ、訪れるお客を迎えていました。屋根には、邪気を祓う力があるとされるヨモギとショウブを飾り、「馬っこつなぎ」に使う藁で作った馬や絵馬などが準備されました。「馬っこつなぎ」には、遠野ふるさと村を訪れた親子連れや宮城県から授業の一環で遠野を訪れフィールドワークを行っていた大学生などが参加し、昔からの行事を体験しました。まぶりっと衆と参加者は列を作って田んぼに向かい、途中、お地蔵様にお供えをして手を合わせました。そして、田んぼが順調に潤ってくれるように願いを込めて、水の取り入れ口付近に絵馬を設置していきました。田んぼの横には、この季節らしいアヤメがキレイに咲き、参加者は美しい風景に包まれながら、昔ながらの行事に親しんでいた様子でした。

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