2019年6月19日放送

ブラジル異文化教室

遠野東中学校と遠野西中学校で、きのう(18日・火曜日)ブラジルについての理解を深めるブラジル異文化教室が開かれました。この教室は、来月、パラリンピック競技5人制サッカーブラジル代表が事前合宿で遠野市を訪れる前に、交流をする中学生たちに、相手国であるブラジルについて理解を深めてもらおうと、オリンピック・パラリンピック等経済界協議会が開きました。遠野東中学校では、全校生徒164人が参加しました。講師を務めたのは、ブラジル国籍をもつ加賀山直義ヘンリーさんです。ヘンリーさんは、30代で脳梗塞を患い、大好きなサッカーを一時はあきらめてしまったということですが、まひがある人たちが行う障がい者サッカー「CPサッカー」と出会い、日本代表ゴールキーパーとして数々の大会に出場、現在は、日本代表のコーチを務めています。きのうは、ヘンリーさんが自己紹介をしたあと、ブラジルの国土や歴史・文化などについて、クイズを交えながら中学生たちに分かりやすく説明しました。では、ここで一つ問題です。ブラジルの首都はどこか、ご存じでしょうか。生徒たちが、「サンパウロ」「リオデジャネイロ」と回答し、なかなか正解が出ない中、先生が「ブラジリア」と見事答えを言い当て、生徒たちからは拍手がわき起こっていました。続いて、来月訪れるブラインドサッカーブラジル代表とコミュニケーションがとれるようにと、ポルトガル語教室が開かれました。また、代表生徒がブラインドサッカーを体験し、アイマスクをした生徒たちは、ボールの音や仲間の声だけを頼りにボールを蹴る難しさを体感していました。最後に、ヘンリーさんが「自分が得意なことを一つだけ見つけ、自分を信じてあげてください」など、生徒たちにメッセージを贈っていました。また、きのうは、遠野西中学校でも異文化教室が開かれ、全校生徒112人が参加しました。ブラジルの文化やポルトガル語に触れた生徒たちからは「日本とブラジルには同じようなことがあると知ることができた。ポルトガル語は、英語や日本語に似ている部分があっておもしろいと思った」「障がいにあわせていろいろなサッカーの種類があることが分かったし、少しでもブラジルの人たちと交流できるようなあいさつを学べてよかった」と感想が出ていたということです。

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