2019年6月3日放送

遠野市椎茸振興共進会

遠野市椎茸振興共進会が先週木曜日あえりあ遠野で開かれ、干しシイタケの審査などが行われました。この共進会は、シイタケの産地銘柄の確立や生産技術などの向上を目的に、42年前から開かれていましたが、東日本大震災後、放射性物質による影響を受け市内のシイタケの原木をすべて処分したことから、2年間休会していました。その後、新しい原木から一定の量のシイタケが収穫できるようになったことを受け、5年前から共進会を再開しています。この日は、初めに干しシイタケの審査会が開かれ、今回は、「どんこ」や「こうしん」など5つの銘柄に市内から37点が出品されました。審査員は大きさ・色合いがそろっているかや、カサの亀裂の入り方などを手に取って確認していました。審査のあとには、講演会が開かれ、市内のシイタケの生育状況について講師を務めた森産業の佐々木孝さんは、「ことしは、1月から3月の気温が高く、降水量も少なかったため、日当たり・風当たりが強いところは、収穫量が減少すると思われる」と説明していました。そして最後に審査結果が発表され、各部門で優秀賞・優良賞・奨励賞に選ばれた生産者に賞状が手渡されました。審査員を務めた岩手県林業技術センターの成松眞樹さんは、「ことしは全体的に厳しい気象条件だったと思う。サイズの選別という課題はあるが、遠野はベテランの生産者が多いので今後に期待したい」と講評していました。なお、審査会に出品されたシイタケは、市のふるさと納税の返礼品として活用されるということです。

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