2019年5月30日放送

遠野市史編さん原始・古代・中世部会 辞令交付

遠野市史編さん原始・古代・中世部会の辞令交付が、きのう遠野市立図書館で行われました。遠野市では、「遠野市史」「宮守村史」発刊から40年以上が経過し、新たな研究や発掘調査、資料の発見などにより新しい解釈が必要となっていることを受け、4年前から市史の編さんに取り組んでいます。遠野市史編さん委員会の中に、今年度、新たに、原始・古代・中世部会が設置されきのうは委員となった10人に辞令が交付されました。辞令を手渡した本田市長は、「歴史をひもとき、歴史から学ぶというのは町づくりにとって大事なこと。遠野の歴史がしっかりと後世に伝わるような編集をお願いします」とこれからの取り組みに期待している様子でした。なお、原始・古代・中世部会では、令和5年度に「資料編」、令和9年度に時代の流れを追って書かれた「通史編」を刊行する予定となっています。委員の任期は、通史編の刊行年度末までとなっていて、「原始・古代・考古グループ」と「中世・文献グループ」に分かれ、発掘調査や原稿の執筆などを進めていくということです。また、この日は、9回目となる遠野市史編さん委員会も開かれ、初めに新任の委員1人を含む9人の委員に辞令が交付されました。続いて、委員長と副委員長が選任され、委員長には大橋進委員、副委員長に元八戸市立図書館長の藤田俊雄委員がそれぞれ決まりました。なお、委員の任期は令和3年3月31日までとなっています。続いて、前年度・平成30年度の事業報告や、今年度・令和元年度の事業計画などについて協議されました。このうち、昨年度については、遠野南部家の御用留書を解読したほか、来年3月に刊行予定の現代編の原稿の執筆、調査研究員や有識者による読み合わせを進めたということです。また、今年度については、新たに近世部会を設置し、令和6年度に資料編、令和8年度に通史編を刊行するため、調査・研究に取り組んでいくということです。このほか、市史編さん講座や古文書講座を開催し、引き続き、人材育成にも努めていくということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.