2019年4月17日放送

上郷小学校の児童が白樺樹液採取体験

上郷町の佐比内大峰鉱山跡地で、きのう上郷小学校の3・4年生が、白樺の樹液を採取し大自然の恵みを味わっていました。この体験学習は、地域の特性である恵まれた自然を活用し、子どもたちに地元の歴史を学んでもらおうと、上郷町地域づくり連絡協議会が毎年この時期開催しています。青空が広がったこの日、体験学習に訪れたのは地元上郷小学校の3年生と4年生22人です。白樺の樹液は、春に備え冬の間眠っていた白樺の木が、芽吹きに備え大地の水をぐんぐんと吸い上げ蓄えられた、この時期およそ1カ月の期間しか採取できない、栄養素がふんだんな樹液です。児童たちは、大人たちの手を借り白樺の幹にドリルで穴を開けると、流れ出す透き通った樹液に驚きの声を上げていました。このあと、地元の自然が作り出した無色透明なさらさらとした樹液を、さっそく味わっていました。児童たちをサポートした佐比内牧野農業協同組合によりますと、「今年は寒い日が続き樹液の出が心配されたが、児童たちの訪問に合わせ暖かい日になり、樹液も予想以上に採取できた」と、白樺の木に耳を当てる児童たちの様子に目を細めていました。体験学習の最後には、更生保護女性の会が作った温かい豚汁も用意され、地域の世代を越えた交流も行われていました。

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