2019年3月18日放送

防災の集い〜災害に負けない遠野を創る〜

防災の集いがきのう(17日・日曜日)あえりあ遠野で開かれ、防災に関わる講演などが行われました。この催しは、遠野市や市民・関係機関が一同に会し、東日本大震災などの犠牲者の冥福と被災地の復興を祈るとともに、災害に負けない遠野を創ろうと開かれました。消防団や自主防災組織の代表者などおよそ180人が集まる中、初めに黙とうをして災害の犠牲者の冥福を祈りました。続いて、防災活動報告として同報系防災行政無線の整備計画や、東日本大震災災害伝承語り部の活動などについて報告されました。東日本大震災災害伝承語り部は、住民の防災意識の向上などを目的に、被災した市町村の職員や団体代表者などが講師として全国で活動する取り組みで、遠野市では、今年度7人が消防庁から委嘱を受けています。きのうは、代表して海老糸子さんが、佐賀県と香川県での講演会について報告しました。続いて、岩手大学農学部森林科学科砂防学研究室の井良沢道也教授が、県内外で発生した土砂災害と避難行動の話を交えながら自然災害への備えについて講演しました。この後のパネルディスカッションでは、遠野市と防災協定を結んでいる神奈川県南足柄市や、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の阪本真由美准教授などが地区防災計画の立案について意見を交わしました。また、会場の外では、防災グッズや自衛隊の災害派遣記録などの展示のほか、避難所情報を確認できる防災アプリの説明もあり、参加した人たちは、防災に向けた取り組みの重要性を改めて感じている様子でした。

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