2019年3月4日放送

遠野住田IC−遠野IC「遠野道路」開通

東北横断自動車道釜石秋田線の遠野住田ICから遠野ICの遠野道路がきのう(3日・日曜日)、開通しました。遠野道路は、平成25年6月に起工式が行われ、6年の期間を経て開通を迎えました。遠野住田ICの本線上で行われたきのうの式典には、国や県、線の自治体など100人が出席しました。初めに、上郷保育園の園児たちが元気よく開会宣言を行いました。この後、岩手県の達増拓也知事が開通を前に地権者など関係者に感謝の気持ちを伝えるとともに復興支援道路の早期全線開通などに総力をあげる思いなどを述べました。続いて本田市長が来週16日に造成工事に入る遠野東工業団地や誘致企業の一つが遠野に拠点を置き釜石港を活用しながら外国に自動車用ゴム製品を輸出することに触れ、この道路をしっかりいかせるまちづくりへの決意を述べました。また、きのうの式典では地域の声として遠野市観光協会の三浦芳昌会長が開通に対する気持ちを述べました。テープカットなどが終わると住田町の五葉山火縄銃鉄砲隊伝承会による出発合図で開通パレードが始まり、遠野東中学校の吹奏楽部の生徒たちがお見送りの演奏を行っていました。また、きのうは、開通を前にウオーキングとマラソンが行われ、市内外からおよそ240人が参加しました。このイベントは、自動車専用道路を歩いたり、走ったりするという貴重な体験をしてもらおうと開かれ、参加した人たちは、今しかできない体験と車とは違う目線からの景色を満喫している様子でした。道の駅遠野風の丘では、開通を記念して、県内10の道の駅が集結しての物産展が開催されました。開通を祝うかのような晴れ晴れとした空の下、集う人たちのたくさんの笑顔が見られました。また、市内では、遠野道路の開通を祝う市民の姿が多く見られ、開通による利便性の向上になどに期待している様子でした。あえりあ遠野では、開通祝賀会が開かれ、国や県、用地提供者などが出席し、今回の開通を祝いました。午後3時になると一般開放となり、次々と車が遠野住田ICに入っていく様子が見られました。総事業費356億円をかけて開通となった遠野道路は、およそ11kmの自動車専用道路です。県の工業統計によりますと、東北横断道の順次開通により増設・新設企業、新規雇用者数が増加傾向で遠野市の製造品出荷額でみると、平成24年から28年の5年間でおよそ1.5倍に増えているということです。今回の遠野道路開通で地域産業をはじめ観光などへの活性化に結びつくことが期待されています。

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