2019年2月26日放送

小友町裸参り

遠野郷唯一の奇祭として名高い伝統行事「小友町裸参り」が、先週土曜日(23日)行われました。小友町の裸参りは、巌龍神社の別当を務めていた修験者が不動講を結び、拝殿を造営した翌年に、不動講の数名を名代として裸参りを行ったのが始まりと伝えられています。家内安全・無病息災などを願って350年以上前から行われていて、市の無形民俗文化財、遠野遺産に認定されています。ことしは、小友町内の小中学生のほか厄年の人など、県内外から45人が参加しました。初めに行われた神事では、小友町・外山神楽の奉納や、裸参りに参加する代表者が祭壇に玉串を捧げ、厄を払うとともに、裸参りの安全を祈願しました。そして、腰にしめ縄、わらじ履きに、口に護符をくわえた人たちが一列になり、小友地区センターを出発しました。まず、巌龍神社を目指し、そこから、大般若供養塔の間のおよそ300mを3往復します。この日は、岩手大学の有志で結成された「地域の祭りを盛り上げ隊」のメンバー11人のうち5人も参加し、裸参りを体験したり、地域の人たちに、温かな甘酒を振る舞ったりしていました。厳粛な雰囲気の中、厳しい寒さに耐えながら、願をかけ、練り歩く姿に、沿道に集まった人たちからは、温かな声援が送られていました。

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