2019年2月8日放送

全国どぶろく研究大会in遠野

13回目となる全国どぶろく研究大会が、きのう(7日・木曜日)遠野市を会場に開催され、どぶろくコンテストでは遠野で製造されたどぶろくが最優秀賞を受賞しました。全国どぶろく研究大会は、全国のどぶろく製造者や関係者などが一堂に会し、情報交換しながら相互に理解を深めることなどを目的に開催されました。これに合わせて、全国各地から84の銘柄が集まってのどぶろくコンテスト審査会が開かれました。審査は、さっぱりして癖がなく、糖度と酸味の低い淡麗の部と、深くしっかりとしてコクがあり、糖度と酸味の高い濃芳醇の部の2部門で行われました。審査員たちは、銘柄が伏せられた状態のどぶろくを一つずつ手に取り、日本酒審査で用いられる「プロファイル法」をどぶろく用に改良した方法などで、味や香りなどを評価していました。また、市民センター大ホールでは、全国どぶろく研究大会の開会式が行われ、実行委員会の江川幸男会長が主催者を代表してあいさつをし、全国から訪れたどぶろく製造者などを歓迎しました。このあと、慶應義塾大学先導研究センターの特任教授・米田雅子さんによる基調講演が行われました。米田さんは、内閣府の規制改革会議委員として酒税法の規制改革に携わり、全国認定第1号となった「MILK-INN江川」のどぶろく「開拓」「五穀」「開花」の命名者でもあります。会場に集まった人たちは、内閣府の規制改革当時についての貴重な話しを興味深そうにして聞き入っていました。続いて、事例発表では、遠野市内でどぶろく製造を行っている2つの事業者がそれぞれの特色ある取り組みを紹介しました。このあと開かれた試飲会・交流会では、盛大に賑わった中コンテストの結果が発表されました。コンテストの結果発表は、濃芳醇の部から行われました。出品された43銘柄のうち、新潟県東蒲原郡阿賀町の「農家民宿かねよし」のどぶろく、「どぶろく金よし(稲穂の香)」が最優秀賞を受賞し、長谷川金義さんにトロフィーなどが贈られました。続く、淡麗の部は出品された41銘柄のうち、附馬牛町の「MILK―INN江川」が製造したどぶろく「開花」が見事、最優秀賞を受賞しました。「開花」は過去に第3回大会と第7回大会でも淡麗と濃芳醇の部の両方で最優秀賞を受賞しています。この発表に、集まった遠野の人たちからも大きな拍手や声援が送られ、江川幸男さんがトロフィーなどを受け取り、地元開催に大きく華を添えました。なお、同じ淡麗の部では、遠野ふるさと公社の「河童の舞」が入賞しています。

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