2018年12月25日放送

市長記者懇談会

市長記者懇談会がきょう(25日・火曜日)本庁舎で開かれ東日本大震災に係る原子力損害賠償の和解などについて発表がありました。本田市長は、東京電力の原子力発電所の事故による損害賠償について、和解が成立したと発表しました。遠野市では、2年前に原子力損害賠償紛争解決センターを仲介し、平成25年度・26年度分の放射性物質による影響の対策に要した費用としておよそ3534万円の損害賠償を東京電力に申し立てました。そして、ことし8月に、810万円を賠償するという和解案が提示され、今月開かれた市議会定例会でこの案の通り和解することが議決されました。市では、東京電力に対し平成23年度から平成28年度までの損害賠償として1億2425万304円を請求していて、このうち、支払いに合意した金額は今回を含め3974万3308円となります。本田市長は、「これまで、関係市町村や県と連携し向き合ってきたが、和解せざるを得ない状況。いつまでも引きずる訳にはいかないと考えている」と述べました。なお、遠野市では今後速やかに事務を進め、東京電力と和解契約を結ぶということです。また、平成30年遠野の10大ニュースの結果についても発表がありました。ことしの遠野の10大ニュースには、1位に遠野高校サッカー部が選手権県予選で6年連続優勝、2位に上郷町出身の若竹千佐子さんが文藝賞と芥川賞を受賞、3位に遠野の子どもたちが陸上競技全国大会などで活躍が選ばれました。この結果を受け本田市長は、「色々な人がスポーツだけでなく、文化活動でも活躍を見せ、明るいニュースが多い年だった」と市民の活躍を喜びました。このほか、外国人観光客の受け入れ環境を向上させるため市立博物館で多言語解説「タブレットガイド」が貸し出されることについて発表されました。このタブレットガイドは、英語や中国語など5カ国語に対応していて、端末を持って展示資料に近づくと、文字・写真・音声で解説するということです。貸し出しは、来年1月4日(金曜日)から開始する予定で、市立博物館の受け付けで誰でも無料で借りることできるということです。

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