2018年12月12日放送

ブラインドサッカー体験教室

目が見えない状態で行うフットサルのルールを元にした5人制サッカー、ブラインドサッカーを体験する教室が、先週土曜日(8日)宮守体育館で開かれました。この教室は、2020年の東京パラリンピックでブラジル視覚障害者5人制サッカーのホストタウン登録を受け、その気運を高めながら子どもたちにブラインドサッカーの体験を通じて視覚障がいについての理解を深めてもらおうと、遠野市と遠野施設管理サービスが共催しました。教室には、小友・宮守地区の小学4年生から6年生までの12人が参加しました。講師を務めたのは、東北で唯一のブラインドサッカーチーム、コルジャ仙台ブラインドサッカークラブのメンバー、浦澤真人代表や伊藤慎哉選手など4人です。まず、子どもたちは、アイマスクをつけて目が見えない状態を学びました。視覚を奪われると情報量のおよそ8割が失われると言われています。子どもたちは、壁伝いに歩いてみたり声を出し合いながら同じ番号の人を探してグループを作ってみたりとさまざまなシチュエーションで目が見えない人の気持ちを体験しました。続いて、伊藤選手によるデモンストレーションが行われました。ブラインドサッカーは、転がると音が出る特別なボールを使って行われ、ボールを持った相手に向かう選手は「ボイ!」と声を出して存在を知らせ危険な衝突を避けなければなりません。また、敵陣ゴールの裏には「ガイド」と呼ばれる役割の人が立ち、シュートのタイミングを声で伝えるなど、ブラインドサッカーは、目の見えない人と目の見える人が一緒になって行っていくスポーツです。このブラインドサッカーならではの特別なルールに興味津々の子どもたちは、伊藤選手がゴールを決めると拍手をして喜んでいました。このあと、子どもたちは、ブラインドサッカー用のボールを使ってゲームをしたり伊藤選手と「だるまさんがころんだ」をして遊んだりしながらブラインドサッカーに親しみ目が見えない人に対する理解も深めていた様子でした。

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