2018年12月5日放送

「食の匠」による伝承料理講座

「食の匠」による伝承料理講座が、先週金曜日(30日)緑峰高校で行われました。この講座は、食の匠による認定料理の実演指導を通して、地域の食文化を学び、地域に伝承料理を伝えようと、緑峰高校で毎年行われています。「食の匠」とは、受け継がれてきた郷土食や豊かな食材をいかした料理を「岩手ならではの食文化」として県内外に発信するとともに、食に関する活動を通じた地域活性化をはかろうと、県が認定しています。この日は、附馬牛町に住む食の匠・菊池イヨ子さんが、緑峰高校生産技術科2年食農研究班の生徒5人に「遠野きりせんしょ」と「舞茸くるみおこわ」の作り方を教えました。「きりせんしょ」は、くるみや黒砂糖などを包んだ木の葉型のもちっとした食感が特徴の郷土料理です。生徒たちは、イヨ子さんから生地のこね方や硬さなどについてアドバイスを受けながら、思い思いの木の葉型に形を整え、手際良く「きりせんしょ」を完成させていました。続いて、生徒たちは「舞茸くるみおこわ」に挑戦しました。イヨ子さんは、方言を交えながら料理を教え、生徒たちは、計量カップで分量をしっかり測りながらもち米に混ぜる具を作り、おこわの完成を心待ちにしながら、交流しながら料理を作る楽しさも学んでいました。料理が完成すると、皆でテーブルを囲みながら料理を食べ、おいしくできた料理に、生徒たちは、満足そうな表情を浮かべ、次々とおかわりをしていました。イヨ子さんは、高校生たちの一生懸命学ぶ姿に目を細めながら、未来の「食の匠」の誕生に期待していました。

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