2018年11月29日放送

第10回遠野市農林水産振興大会

第10回遠野市農林水産振興大会が、きのう(28日・水曜日)あえりあ遠野で開かれました。この大会は、農林水産業者の生産意欲を高める機会にと毎年開かれていて、10回目となった今回は、緑峰高校生産技術科草花研究班が取り組む、ホップ和紙のプロジェクト発表で幕を開けました。きのうは、女性農業委員・農地利用最適化推進委員のメンバーたちによる、野菜やお米などを使った「農の生け花」が会場を彩る中、市内の農林水産業者などおよそ220人が出席しました。大会では、初めに遠野市農林水産業賞の表彰が行われ、「経営部門」「むらづくり活動・文化部門」「功労部門」「青年奨励部門」で、それぞれ、他の模範となる多くの功績が高く評価された22団体・個人が表彰されました。そのあと、受賞者を代表して「功労部門」で表彰を受けた江川幸男さんが謝辞を述べました。続いて、農山村に「緑のふるさと協力隊」を派遣し、人と地域をつなぐコーディネーターとして活動をする地球緑化センターで、専務理事を務めた金井久美子さんが「都市部の若者が見た農山村の魅力」と題して、緑のふるさと協力隊の活躍などを紹介しました。そのあと、本田市長、JAいわて花巻の代表理事組合長阿部勝昭さん、遠野地方YYY推進女性の会の会長を務める昆明美さんの3人が、「これからの遠野の農業を語る」をテーマに、それぞれの考えを述べました。このなかで、米の農業生産額が、平成18年には21億9千万円だったのが、平成29年には17億2千万円に下落している現状があげられ、3人からは、これからの10年に向けて、遠野が取り組んでいくべきことなどについて、意見が述べられていました。参加した人たちは、これまでの遠野の農林水産業を振り返りながら、これからに向け、自分たちが取り組んでいくべきことを改めて考えていた様子でした。

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