2018年11月28日放送

岩手県卓越表彰受賞報告

岩手県卓越技能者表彰の受賞者などがきょう(28日・水曜日)とぴあ庁舎を訪れ、本田市長に受賞を報告しました。岩手県卓越技能者表彰は、極めて優れた技能を持ち他の技能者の模範と認められる技能者を表彰し広く社会一般に技能を尊重する気風を浸透させると共に、技能者の地位や技能水準の向上を図ることを目的に実施されています。先週火曜日(20日)に盛岡市内で行われた今年度の表彰式では、ものづくり分野で極めて優れた技能を持つ15人が表彰され、遠野市からは、3人の技能者が選ばれました。きょうは、受賞者と共に、3人を推薦した遠野職業訓練協会の関係者がとぴあ庁舎を訪れ、本田市長に受賞を報告しました。受賞した3人のうち、県内の第一人者として認められた人に贈られる卓越技能者表彰では、茅ぶき屋根ふき工として菊栄工務店に勤めている梶原清一さんが受賞しました。梶原さんは、平成11年から施工業務に従事し、現在は、棟梁としてかやぶき職人をまとめ、後進技能者の育成に積極的に取り組むなど、伝統文化の象徴である茅ぶき屋根を後世に残していくため日々研鑽に努めてきました。建築大工の長年の経験を生かした茅ぶき屋根の施工に優れることが認められ、今回の受賞となっています。また、優れた技能と将来に向け継承者として期待されている人に贈られる青年卓越技能者表彰では、社寺建築大工として社寺工舎に勤めている菊池寛明さんと茅ぶき屋根ふき工として菊栄工務店に勤めている菅田勝さんが受賞しました。菊池さんは、神社・寺院の新築や国宝・重要文化財の修理工事に精通するとして、また、菅田さんは、建築大工の知識と経験を生かした茅ぶき屋根の施工技術に優れるとしてそれぞれ選ばれています。本田市長は、3人の受賞にお祝いの言葉を述べながら、「遠野市として大きな誇りです。この評価に応えるためにもさらに技術を磨き、今後の活躍も心から期待しています」と激励していました。なお、今回を合わせたこれまでの遠野市内の受賞者は、卓越技能者表彰が6人、青年卓越技能者表彰が3人となっています。

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