2018年11月19日放送

遠野市社会福祉大会

7回目となる遠野市社会福祉大会が先週金曜日(16日)あえりあ遠野で開かれました。この大会は、市内の社会福祉関係者が一堂に会し、「福祉でまちづくり」の実現に向けた共通理解を深めることや永年にわたって地域福祉に尽力した人たちを表彰することなどを目的に2年に1回開かれています。これに合わせて、会場の入り口では、介護・福祉業界の次世代を担う若者従事者が介護の魅力を広く地域に発信している遠野ケアイノベーションの活動を紹介する展示も行われていました。オープニングでは、「遠野コーラス桑の実」による合唱が披露されたあと、大会長を務める遠野市社会福祉協議会の臼井悦男会長があいさつし、表彰や感謝状の贈呈などに移りました。初めに、表彰が行われ、永年社会福祉に貢献し功績が顕著な人やボランティア活動で社会福祉事業に著しく貢献した個人・団体など94個人・団体に表彰状と記念品が贈られました。続いて、在宅要援護者の介護に7年以上携わった3人に対する褒賞、社会福祉事業に8年以上従事し功績が顕著だったとして市内の民生児童委員や団体などに対する感謝状の贈呈などが行われました。受章者には、記念品として宮守町の薬師窯で作られた「陶器茶碗ペア」がプレゼントされています。表彰者代表謝辞では、社会福祉事業功労者の菊池タキさんが「この受賞を励みに新しい気持ちで一層努力していきます」と感謝の気持ちを述べていました。このあと、記念講演では、秋田県藤里町の社会福祉協議会会長を務める菊池まゆみさんが、「地域共生社会の実現に向けて〜ひきこもり支援をとおしたまちづくり〜」と題し、福祉の立場から取り組む地方創生事業について話しました。菊池さんは、「若者が頑張れる場がないのはまちとして元気がなくなるのではないのか」という思いから次世代の担い手づくりを重点項目にして取り組んできた「ひきこもり等支援」について紹介し、町民みんなが生涯現役を目指せるまちづくりへの考えを述べていました。この日は、およそ300人が出席し、地域の支え合いや助け合いの大切さを再認識しながら安心して暮らせるまちづくりについて考えを深めていた様子でした。

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