2018年11月19日放送

立丸峠工区全線開通プレイベント 立丸第一トンネルを歩いてみよう!

遠野と宮古をつなぐ立丸峠工区全線開通を前に、先週土曜日(17日)、遠野と宮古の市民がトンネルを歩くイベントが開催されました。一般国道340号立丸峠工区は、県が、復興支援道路として位置付け平成24年度から整備を進めてきました。このうち、遠野市の土淵町から宮古市の小国地区をつなぐおよそ1.8kmの立丸第一トンネルを含む立丸峠工区が来週29日(木曜日)に全線開通します。それを前に、遠野市土淵町と宮古市の小国・江繋地区の人たちにトンネルを歩いてもらいたいと、県南広域振興局土木部遠野土木センターが主催したこの日のイベントには、遠野と宮古の市民およそ70人が参加しました。立丸第一トンネルの遠野市側からは遠野市民が、宮古市側からは宮古市民がスタートし、トンネルの中央付近にある市境を目指します。立丸峠は、道路の幅が狭く、急カーブ、急勾配が連続する交通の難所となっていましたが、立丸峠工区が全線開通することにより、距離が4km、時間が6分短縮されるということです。参加した人たちは、反対側に届くかもしれないと「ヤッホー」と声を出してみたり、トンネルの壁に触れたりと、感慨深そうにしながら、今しか体験できない貴重な時間を過ごしていました。また、トンネルの中には、県内の「ゆるキャラ」のイラストが貼られており、参加者たちは、どこの市町村のゆるキャラなのか考え、解答用紙に記入しながらどんどん中央付近に向かって進んでいきました。中央付近に近づいてくると、宮古市側の入り口の光と、反対側から歩いてくる人たち、人間よりも大きい3つのシルエットが見えてきました。市境には、ゆるキャラの「おもっち」、「カリンちゃん」と、宮古市の「サーモンくん」が参加者たちを出迎えようと待ち受けていました。到着した参加者たちは、ゆるキャラたちと抱擁をしたり、握手をしたりしながら、宮古市の人たちとの交流も深めていました。主催した、遠野土木センターの佐藤秀和課長が「今後、今まで以上に遠野市と宮古市の交流が図れればいいなと思っています。トンネルを使って、ますます行き来してもらえれば幸いです」とあいさつしたあと、ゆるキャラクイズの正解発表と記念撮影が行われました。そのあと、参加者たちは、反対側の出口に向かって歩き、トンネルの快適さを実感しながら、今月末に迫った開通を心待ちにしていた様子でした。

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