2018年11月15日放送

古文書講座「実践編」

実践的に古文書を読んでみたい人を対象とした古文書講座がきのう(13日、火曜日)、市立図書館で開かれました。この講座は、古文書の解読に必要な知識の学習機会を提供することで、地域の歴史に興味を持ってもらおうと、市史編さん事業の一環として3年前から開かれています。1回目となったこの日の講座では、遠野市史編さん調査研究員を務める菊池秀男さんを講師に参加者10人が古文書に用いられている「くずし字」や、「変体仮名」について理解を深めました。今回、教材として使用されたのは、盛岡南部家第3代藩主の南部重直が遠野南部家の清心尼にあてた手紙です。はじめに参加者たちは、講師の菊池さんから当時の手紙の形式やよく用いられている字などの解説を受けた後、くずし字用例辞典を使ったり参加者同士で相談したりして、解読に挑戦していました。教材の手紙には、南部重直が清心尼から節句の祝儀としてお金や物品を贈られたことへのお礼が記されていましたが、その解読をした参加者たちは、見慣れない字を読み解く喜びを感じた様子でした。なお、この古文書講座は、今回を含めて3回開かれることになっていて、次回は、来週20日火曜日、盛岡南部家第2代藩主の南部利直が清心尼にあてた手紙の解読を行うということです。

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