2018年10月26日放送

地域創生 トレーニングセンタープロジェクト

日本の食文化に新しい価値を生み出していく取り組み「キリン地域創生トレーニグセンタープロジェクト」が、岩手を舞台に開催され、きのう(25日・木曜日)、一行は、遠野のホップ畑などを視察しました。「地域創生トレーニングセンタープロジェクト」は、食と農業による地域振興・人材育成をテーマに、食を通じて地域を面白くしていこうと、キリンCSV戦略部絆づくり推進室などが運営事務局となり、2年前から全国規模で開催されています。「地域の食と人をつないでニッポンを面白く」をキーワードに、生産者や飲食店経営者・行政など全国のさまざまなジャンルに携わる人たちが集まり、視察や意見交換を通じて、皆で何ができるのか考えるきっかけにしようと、今年度は、三重や伊豆などでフィールドワークを重ねてきました。今年度、5回目のフィールドワークとなった今回は「温故知新」をテーマに、遠野市や盛岡・紫波で2泊3日のフィールドワークが開催され、きのう(25日・木曜日)は、全国各地から参加した56人の若手経営者などが遠野市を訪れました。初めに、青笹町のホップ畑を訪れた一行は、広大な敷地一杯に広がるホップ畑で説明を受けながら、5メートルの高さまで育つというホップと同じ長さのレプリカを広げながら「ホップを知るとビールがさらに楽しくなる」ことを体感していました。続いて、青笹町の上閉伊酒造を訪れた一行は、醸造所を見ながら、ことし設立された農業法人BEEREXPERIENCEが、さまざまな機関と連携しながら取り組んできた「ビアツーリズム」などについて説明を受けました。その後、一行は、遠野醸造やCommonsSpaceなどを訪れ、地域振興に取り組んでいる人たちから直接話を聞き、質問をしながら、自分たちが生かせることについて参考にしていた様子でした。また、このあと一行は、とおの物語の館「遠野座」を訪れ、「ビールの里構想」について説明を受けました。「遠野座」では、遠野醸造の取締役・BrewGoodの代表取締役を務める田村淳一さんが、遠野市が掲げる官民連携での取り組み「ビールの里構想」について、これまでの歩みと今後の展開などについて説明しました。この「ビールの里構想」は、ホップ産業を起点としてビール文化の発展や産業の創出を通じて多様な価値を創造し、ワクワクする未来を目指し、楽しく健やかに生きられるまちを実現する構想です。田村さんは、「ホップは遠野の魅力の一つ。遠野物語や馬などの他の資源とホップとビールを繋ぎ、輝かせることができるのではないか」と考え、「ホップの里からビールの里へ」を具現化するために目指すべきことなどについて参加者たちに説明していました。参加した人たちは、ホップの日本一の生産量を誇る遠野に実際に足を運び、体感しながら、「ビールの里」に向けた新たなまちづくりに理解を深め、それぞれが抱える課題などを共有しながら、食での地域振興について模索していた様子でした。

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