2018年10月24日放送

静岡県知事 遠野で講演

東日本大震災の復興支援で遠野市と縁のある静岡県の川勝平太知事が、きのう(23日・火曜日)遠野市を訪れ、本庁舎の視察や講演会などを行いました。静岡県は、東日本大震災発生直後から全国知事会の要請を受け、遠野市に現地支援調整本部を開設し、7カ月ほど被災地で支援活動を行いました。現地支援調整本部が閉鎖した後も、静岡県は被災自治体に職員を派遣し、現在、岩手県・大槌町・山田町に13人の職員が派遣されています。川勝知事は、ことし6月に全国知事会の東日本大震災復興協力本部の本部長に就任したことから、岩手・宮城・福島の復興に関する要望を受けるため、今回、岩手県、そして遠野市を訪れました。初めに、本庁舎を視察し、本田市長から正面玄関にある11本の柱は、市内11地区を表しているなどの説明を受けた川勝知事は、「本当に立派な庁舎です。大変だった中、よく、ここまで復興されました」と本田市長や市職員に労いの言葉をかけていました。本田市長は、「川勝知事には、後方支援という仕組みの中において、全面的に支援していただきました」とこれまでの支援に感謝の気持ちを伝えていました。また、視察と併せて県内に派遣されている静岡県の職員の激励会も開かれました。派遣職員から現状や意気込みを聞いた川勝知事は、「被災地域のため、そして自分たちの防災力をつけるため、使命感を持ってがんばってほしい」と激励の言葉をかけていたということです。この後、あえりあ遠野で「遠野市と被災地支援」と題して、川勝知事が東日本大震災における静岡県の取り組みや遠野市との関係について講演しました。また、きょうは、総合防災センターを訪れ震災当時の映像を見たり、後方支援資料館を見学したりして、後方支援の取り組みについて振り返りながら、「被災地の要望をしっかり取りまとめていきたい」と話していました。

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