2018年10月17日放送

鉱山資源の恩恵に感謝 大峰友の会

上郷町の大峰(おおみね)鉱山で当時働いていた人たちが、鉱山資源の恩恵(おんけい)に感謝しようと「大峰友の会」が大峰鉱山跡地で行われました。その様子を遠野テレビ小笠原学キャスターが取材しました。遠野の近代化に大きな役割を果たした上郷町にある大峰鉱山。かつては金山として開発されたのが始まりとされています。金だけではなく、当時最新鋭の洋式高炉を用いた鉄の生産や、銅の鉱山として良質な黄銅鉱(おうどうこう)の生産も行われていましたが、銅の価格下落などの理由から昭和55年に閉山しました。この日は、長年共に汗を流し同じ時間を共有した同僚たちで構成された、「大峰鉱山友の会」のメンバーが集まり、毎年恒例となっている交流会が開かれました。会のメンバーたちは、そのころ黄銅鉱を分析するための部屋だったという場所に置かれた山神様(さんじんさま)にこれまでの感謝を込めて手を合わせていました。この後メンバー手作りの豚汁とジンギスカンを囲みながら、当時の思い出話しに華を咲かせ、いつまでも笑い声が絶えない交流となっていました。遠野の経済に大きな役割を果たした大峰鉱山。この場所でたくさんの思い出を共にし、固い絆で結ばれた大峰友の会。この絆はこれからも決してほどけることはないでしょう。

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