2018年10月11日放送

達曽部小学校で学校公開研究会

学校公開研究会が先週金曜日(5日・金曜日)達曽部小学校で開かれました。この学校公開研究会は、児童生徒の確かな学力を育成するための実践的な研究を進めるために、遠野市教育委員会の指定を受けた学校が研究の過程や成果を発表・協議することで、市の学校教育に生かそうと開かれました。平成29年度から2年間、教育研究指定校となっている達曽部小学校では、「主体的に学び合う児童の育成〜聞く力・話す力を高める指導の工夫を通して〜」を研究主題に、学校教育の向上に取り組んできました。学校公開研究会には、市内外の教育関係者およそ100人が集まり、1年生と3・4年生の複式学級では算数が、2年生と5・6年生の複式学級では国語の授業がそれぞれ公開されました。このうち、1年生の算数の授業では、足し算の答えを出すまでの考えをブロックを使って自分の言葉で説明したりペアになって相手が気づいたことの聞き取りをしながら学び合ったりする場面が取り入れられていました。また、国語の授業を公開した5・6年生の複式学級では、詩の読み取りを行い、作者が伝えるメッセージについて考えました。詩を音読した児童たちは、詩の中にある大事だと思う言葉や文章がみんなに伝わるよう声の明るさや早さなどを工夫しながら読み、それを聞いていた児童たちも読み手が伝えようとしている部分をしっかり聞き取り感想を述べていました。このあと、分科会が開かれました。授業を見学した人からは、「子どもたちが意欲的に話したり聞いたりしていた」「友達の意見を聞いて比較し、自分の意見を述べていた」などの感想の他に、複式学級の大変さを感じたという声が多数ありました。今後は、複式学級が増えることが予想されており、集まった人たちは、学年ごとの評価の違いを明確にして授業を進めるなどといった複式学級の対応についても考えを深めていた様子でした。学校公開研究会は、今月31日(水曜日)に遠野北小学校でも開かれる予定です。なお、教育研究指定校について今年度・平成30年度から2年間は、青笹・附馬牛・宮守の3つの小学校となっています。

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