2018年9月21日放送

遠野の里の物語 全校合唱練習

遠野小学校で40年近く代々受け継がれている全校表現活動「遠野の里の物語」。来月の一般公開に向けて、先週火曜日(11日)、遠野小学校の全校児童が、歌の練習に励んでいました。遠野小学校では、体育、音楽、国語の授業の中で身についた知識や、技能として磨かれてきたものなどを、総合的・発展的に学習させる場として、昭和57年度から、全校表現活動「遠野の里の物語」を続けています。この「遠野の里の物語」は、ことし1月に亡くなった歌手で作詞作曲家の高岡良樹さんが昭和55年に作った「歌物語遠野物語」が元となっていて、およそ50分間で、「遠野お山節」「カッパ・万吉じさま」「五百羅漢・おしらさま」を、踊りや歌、楽器で表現します。取材に伺ったこの日、遠野小学校では、全校で歌練習が行われていました。合唱指導を担当しているのは、市内で音楽教室を開いている山本恵子さんです。山本さんは、自身のお子さんが遠野小学校に入学した年に、初めて「遠野の里の物語」を観た時の感動と、親として想像していなかった子どもの成長への驚き。そして、発表中のピリッとした空気感が忘れられず、子どもを成長させてくれた遠野小学校への感謝と、感動を伝えていくお手伝いがしたいと、およそ20年に渡って遠野小学校に出向き、歌唱指導を行ってきたといいます。「遠野の里の物語」は、遠野が昔、湖だったとされる言い伝えを歌った全校合唱の「トーヌップ」から始まります。山本さんは、学団ごとの「トーヌップ」を聞きながら、それぞれの課題点などをアドバイスしていました。そのあと、山本さんからのアドバイスを意識しながら全校で「トーヌップ」を歌いました。山本さんは、児童たちの素直さに目を細めながら、「歌詞の初めの音をはっきりと歌うことを頑張って」と最後にアドバイスし、この日の練習は終了しました。遠野小学校の全校表現活動「遠野の里の物語」は、来月20日・土曜日、市民センター大ホールで行われます。

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