2018年9月20日放送

国際協力活動を学ぶ

上郷小学校の6年生の児童がきのう(19日・木曜日)、アフリカ・ケニアを拠点に30年以上ボランティア活動を続けた地元・上郷町出身の故・岸田袈裟さんの国際協力活動について学びました。総合的な学習の時間を使って行われたこの授業は、今年度、6年生が使用している道徳の教科書に載っている「エンザロ村のかまど」で、地元、上郷町出身の岸田さんが紹介されていることから事前に学習しようと実施されました。きのうは、6年生の児童10人が講師として招かれた岸田さんの姪で、現在、遠野文化研究センターの研究員を務める菊池弥生さんから岸田さんの国際協力活動について教えてもらいました。岸田さんは、アフリカ・ケニアの村々で遠野に伝わる技術を生かし、飲み水を煮沸するための「かまど」作りや、素足による感染症を防ごうとトウモロコシの皮を使った「草履」の編み方を教えて乳幼児の死亡率の低下と感染症予防に努めました。その他にも、セメントの箱に小石や砂を入れて水をろ過する湧水浄化槽の設置や薬草の栽培など、栄養学の専門家の立場から衛生指導と生活課善に取り組みケニアの福祉の向上に貢献しました。講師を務めた菊池さんは、プロジェクターを使って岸田さんの功績を紹介しながら、なぜ、ケニアで「かまど」を広げる活動をしてきたのか、児童たちに説明していました。また、授業の終わりに児童たちは、ケニアの民俗衣装、男性用の腰巻「キコイ」と女性用の腰巻「カンガ」に身を包んで、ケニアの代表的な歌「JamboBwana」を合唱し、ケニアの文化にも触れていました。なお、児童たちは、今後実施される道徳の授業で岸田さんの国際協力活動について改めて学びを深めるということです。

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