2018年9月17日放送

日本のふるさと遠野まつりことしも盛大に開催

日本のふるさと遠野まつりがおととい(15日・土曜日)ときのう(16日・日曜日)の2日間開催され、会場は熱気に包まれました。遠野まつり初日の15日は、市役所本庁舎前で開会セレモニーが行われた後、一日市通りで市内の郷土芸能団体52団体・3910人による郷土芸能パレードがスタートしました。パレードには、去年発生した火災により神楽道具一式を焼失したものの、先月の小友まつりで復活を果たした鷹鳥屋神楽も参加し、舞を披露しました。そして、パレード終了後には駅前通りを会場に、しし踊り大群舞と福幸もちまきが行われました。しし踊り大群舞では、市内のしし踊り団体13組が一堂に会し、迫力ある踊りを披露しました。続く、福幸もちまきでは、南部ばやしの山車などから「神々の恵み」として餅がまかれました。また、遠野市・熊本県菊池市・宮崎県西米良村の3つの市と村が交流して20年という中、西米良村の人達も遠野まつりに参加し、会場を盛り上げました。
夜は、駅前通りと市役所本庁舎前を会場に、御輿や手踊り、神楽などの郷土芸能団体が参加し、郷土芸能共演会が開かれました。郷土芸能共演会は、しし踊りや田植え踊りなどの団体が駅前通りの5カ所に設けられたそれぞれの場所で、得意の演目を披露するのが見せ場の一つとなっています。そうした中、駅前通りと仲町通りの交差点では、宮守町下郷地区に伝わる「下郷さんさ踊り」が披露されていました。また、市役所本庁舎前では、市内の神楽団体がそれぞれ得意の演目を披露しました。訪れた人たちは、それぞれの場所で繰り広げられる踊りを囲みながら、じっくりと遠野の郷土芸能を堪能していました。また、郷土芸能共演会終了後には、地域の人たちが会場となった駅前通りの清掃を行い遠野まつりをサポートしていました。
きのう(16日・日曜日)は、遠野郷八幡宮で遠野南部流鏑馬と馬場めぐり、神楽共演会が開催されました。初めに、日本のふるさと遠野まつり実行委員会から、まつりに参加する郷土芸能団体と親睦・交流を行いまつりを盛り上げている2つの団体が表彰されました。一つ目の団体は、東日本大震災以降、仲町南部ばやし保存会と共に遠野まつりを盛り上げている神奈川大学復興支援ボランティアチームです。沿岸被災地の復興支援で遠野を訪れ、遠野第6区自治会館に宿泊していたことが縁で仲町南部ばやしに参加するようになり、派遣事業が終了したことしは、仲町南部ばやし保存会に招待されての参加となりました。二つ目の団体は、烏合烈火衆と相互交流しながら平成17年から継続して遠野まつりに参加している大船渡市の彫櫻會です。東日本大震災以降まつりを通じて絆をさらに強め、10年以上、烏合烈火衆と共にまつりを盛り上げています。この2つの団体には、実行委員会から感謝状と「どぶろく」が贈られました。このあと、遠野南部流鏑馬では、的を射るたびに観客からは歓声があがり、盛大な拍手が送られていました。続いて、馬場めぐりと神楽共演会が開催されました。神楽殿で開かれた神楽共演会には、遠野市と友好都市の宮崎県西米良村の村所神楽がゲスト出演し、優雅な舞を披露しました。主催した日本のふるさと遠野まつり実行委員会によりますと、ことしは、2日間で、去年より210人多い3万3210人が遠野まつりに訪れたということです。

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