2018年8月29日放送

兵庫県福崎町の児童 遠野で交流

遠野市と友好都市の兵庫県福崎町から児童交流訪問団が訪れ、遠野の児童たちと交流を深めました。4年前の平成26年に、遠野市と友好都市共同宣言をした兵庫県福崎町は、日本民俗学の父で遠野物語の著者・柳田國男が生まれた町です。姫路市の北側に位置し、人口はおよそ2万人、もちむぎの産地として有名で、辻川山公園には、柳田國男の著書「故郷七十年」に出てくる「駒ヶ岩の河童ガタロ」をモチーフにしたカッパの兄弟「河太郎と河次郎」が住んでいるそうです。福崎町との児童交流事業は、今年度初めて実施され、おととい(27日・月曜日)、福崎町内4校から選ばれた小学6年生15人が遠野に到着しました。2泊3日の日程で、児童たちは、柳田國男の著書「遠野物語」の舞台となった遠野の文化や暮らしに触れながら、遠野の児童たちとの交流を深めます。おとといは、市役所本庁舎の市民ホールで市の職員たちが出迎える中、飛内副市長が「皆さんが来るのを楽しみにしていました。たくさん遠野を感じてもらって、遠野を好きになってもらえればすごくうれしいです」と児童たちを歓迎し、記念にカッパ捕獲許可証をプレゼントしました。続いて、福崎町児童交流訪問団の団長を務める福崎町教育委員会の寄十郎教育長が「ぜひこの交流事業が、来年以降も引き続いて実施できるようになれば、これ以上の喜びはありません」とあいさつしたあと、児童たちが、福崎町のお土産を手渡しました。最後に、児童たちを代表して播磨谷祐輔君があいさつしました。お出迎えをした、遠野市のキャラクター、カリンちゃんとくるりんちゃんは、福崎の児童たちにも大人気で、児童たちは、握手をしたり、「結婚しているの?」と質問したりと、早速、2匹のカッパたちとの交流も深めていました。また、きのう(28日・火曜日)、カッパ淵でのかっぱ釣り体験や遠野馬の里での乗馬体験などをしてきた福崎町児童交流訪問団は、3日目のきょう(29日・水曜日)、土淵小学校を訪れました。迎えた土淵小学校からは、立花陽菜児童会長が「みなさんと会えるのを楽しみにしていました。短い時間ですが素敵な時間を過ごしたいです」と歓迎のあいさつをしました。このあと、お互いの地域の文化や特産品などについて発表しました。そして、児童たちは、福崎町と遠野市の交流と笑顔がこれからも続いていくようにと、お互いのまちの公式キャラクターが描かれたバッチを交換し合い、土淵小学校の児童たちからは手づくりの「ありがとう雑巾」もプレゼントされました。始めは、緊張気味だった児童たちもゲームやドッジボールで身体を動かしながら互いに打ち解け合い、笑顔をいっぱい見せていました。なお、福崎町児童交流訪問団は、3日間の日程を終え、きょう、遠野を出発したということです。

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