2018年8月20日放送

遠野文化フォーラム

遠野文化フォーラムがきのう(19日・日曜日)あえりあ遠野で開かれ、遠野文化賞などの表彰が行われました。初めに遠野の昔話や歴史などを語り継ぐ遠野こだわりの「語り部」49人と、新たに加わった遠野遺産7件に認定証が交付されました。今回の認定により、遠野こだわりの「語り部」は890人、遠野遺産は157件となりました。続いて、遠野文化賞・佐々木喜善賞の表彰が行われました。遠野文化賞は遠野の文化資源の発掘などを行い、文化の振興に貢献した人を表彰するもので、台湾国史館館長の呉密察さん・国立台湾大学教授の胡家瑜さん夫妻が受賞しました。呉密察さん・胡家瑜さん夫妻は、台湾大学にある伊能嘉矩の資料の全貌解明に尽力し、伊能嘉矩の再評価につながる契機を作ったほか、伊能嘉矩生誕150周年の節目の年に遠野市での記念講演や特別展の開催に協力するなど、遠野市と台湾の新たな道筋をつけたことが評価されました。また、遠野に関する自由な表現作品を表彰する佐々木喜善賞には、多田欣也さんの少年少女向絵物語「石倉丁奇譚」、沖義裕さんの論文「遠野における森林の変遷」、菅野麻衣子さんの絵画「スターゲイザー」のほか、特別賞として水口優明さんの論文「佐々木喜善とハリストス正教会」が受賞しました。このほか、会場ではカッパおじさんによる「河童淵今昔物語」や「なぜ、遠野は河童なのか」をテーマにしたトークライブなどが繰り広げられました。フォーラム終了後には、遠野市立博物館で特別展「遠野物語と河童」の解説も行われ、訪れた人達は遠野とカッパの歴史や関係性について理解を深めている様子だったということです。

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