2018年8月13日放送

市内の小学校で校内研修

熊本県から講師を招いての授業改善に関する校内研修会が、先週木曜日(9日)上郷小学校で開かれました。上郷小学校では、遠野東中学校区の教職員を招き、毎月、校内研修会を開催しています。この日は「全国学力・学習状況調査、国語B問題の答え方指導法について」をテーマに開かれ、遠野東中学校区内外にある学校の教職員およそ20人が参加しました。全国の小・中学校では、毎年度、小学6年生と中学3年生を対象に「全国学力・学習状況調査」が実施されています。このうち、ことし4月に実施された小学校国語の全国平均正答率は、読み・書きなどの「国語A」の70.9%に比べて、思考力・判断力・表現力をテストする「国語B」が54.8%と低い結果となっています。国語B問題に対応する授業を作ることは、新学習指導要領が目指す学力形成にもつながっていくことから、この日は、教育委員会が主催する公的研修会などで、全国学力・学習状況調査の国語B問題に焦点をあてた講演や模擬授業を多数行っている椿原正和さんを講師に招いて、児童を相手に実際に授業をする特別授業と、教職員に対しての講話が行われました。特別授業では、上郷小学校の4・5年生が、椿原さんの授業を実際に受け、小学6年生向けの国語B問題に挑戦しました。椿原さんは、「小学校の国語B問題は、20ページにも及ぶ問題を40分で答えなくてはならない中で、子どもは、どこに答えが書いてあるのかが分からないだけ。点数イコール学力ではない」と話します。椿原さんが教える国語B問題の解き方は「丸で囲む」「線で結ぶ」「答えを写す」の3つの作業をすることによってしっかりと回答できるというものです。児童たちは、椿原さんに教えてもらった3つの作業でみんな正解にたどり着き、花丸をもらうと笑顔を見せていました。続いて行われた講話では、教職員たちも、実際に椿原さんが教える3つの作業で問題を解きながら、授業改善について学びました。教職員たちは、椿原さんから多くのことを学びとり、明日からの授業づくりに生かすための貴重な時間となった様子でした。

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