2018年8月10日放送

岡山県倉敷市の状況を報告

豪雨災害を受けた岡山県倉敷市を訪れた市職員などがきょう(10日・金曜日)、本田市長に状況を報告しました。お見舞いと災害調査として倉敷市を訪れたのは、遠野市総務企画部の鈴木惣喜部長、遠野市社会福祉協議会の菊池文正常務理事、そして市防災危機管理課の職員の3人です。倉敷市からは、7年前の東日本大震災で遠野市を拠点に沿岸被災地にボランティアを半年間でのべ1860人派遣されたほか市や社会福祉協議会に寄付金を贈るなど支援がありました。こうしたことを受け、遠野市と遠野市社会福祉協議会は、先月、甚大な被害を受けた倉敷市を支援することとなり、おとといときのうの2日間、市の鈴木部長や社会福祉協議会の菊池常務理事などが倉敷市を訪れました。そして、支援金210万円の目録を届けました。倉敷市の生水哲男副市長と倉敷市社会福祉協議会の虫明正雄会長は「頂いた支援金を復興復旧のため活用させていただく。役割をしっかり果たしたい」と話があったということです。そして、ハザードマップの想定区域通りの被害だったと被害状況の説明もあったということです。鈴木部長と菊池常務理事は、倉敷から10キロメートル離れた真備町の中心部を調査しました。平屋はもとより2階建ての家屋などまでもすべて浸水し、家財道具を出して泥出しをし、床はがしを終えて業者が入って来るのを待っているような状態ということです。倉敷市の真備支所は、1階で泥の搬出作業が行われ、窓口、行政サービスは2階で提供されていたということです。災害ごみについて、未処理のごみが山積みされ、決められた場所以外でも多くのごみが未処理のままとなっていたということです。曇り空でも36度という猛暑の中、調査をした避難所となっている学校では、校舎と体育館に340人が避難していて、避難所生活の疲れが見られ、教室にも避難者がいる状態だったということです。洪水による災害発生現場の調査では、台風災害などに備え河川の応急工事は完了している様子だったが浸水した住宅の復旧は、進んでいないということです。倉敷市の災害ボランティアセンターでは、NPO法人遠野まごころネットから運営支援で1人派遣されていたということです。現地の状況報告を受けた本田市長は「市町村の水平連携が形になってきているので確実なものにする中で西日本豪雨被災地と向き合っていきたい」と話していました。遠野市と遠野市社会福祉協議会は、今後、人材や物資など要望があった際可能な範囲で全面的に支援していきたいとしています。なお、遠野市が行う倉敷市のふるさと納税代理寄付は、500万円を超えているということです。スタジオへ自宅に戻れない避難者が1900人ということです。一日も早い復旧復興を祈るばかりです。

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