2018年5月11日放送

県内の短大生 本庁舎を見学

建築専門分野の知識や施工・設計などを学ぶ短期大学生たちがきょう(11日・金曜日)、市役所本庁舎を見学しました。本庁舎を訪れたのは、岩手県立産業技術短期大学校水沢校の建築設備科の学生43人です。建築設備科の学生による施設見学は、チップボイラーや給排水設備、空気調和設備など最新鋭の建築設備が整っている本庁舎を見学することで知識を深めてもらおうと実施されました。初めに市の環境整備部、千田孝喜部長が去年9月に完成した市役所本庁舎の概要を説明し、中心市街地活性化の核として総事業費およそ33億5千万円かけてとぴあ南側に整備されたことなどを話しました。続いて、本庁舎設備の保守管理業務を請け負っている遠野水道工業の担当者がチップボイラーや給排水設備、空気調和設備など本庁舎にある設備の概要について説明しました。その中でも、本庁舎の暖房設備は、チップボイラーで木質チップを燃焼させた熱で温水を作り、それを天井裏や床下の配管に循環させて、各フロアを温めている仕組みが話されていました。また、給湯室やトイレなどの水回りに使用されているおよそ44トン貯水できる受水槽を利用した給水設備や不活性ガスを利用した消火設備などの説明もありました。この後、学生たちは、本庁舎内の設備を見て回り、再生可能エネルギーの活用のため、屋上に設置されているソーラーパネルやチップボイラーなどの実物を目の当たりにしながら、最新鋭の建築設備について理解を深めていました。終わりに県立産業技術短期大学校水沢校の建築設備科の卒業生で、現在、遠野水道工業に勤めている3人が「学校で学んだことは、今の仕事に生かされているので、資格取得など頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送っていました。きょう、市役所本庁舎を見学した学生たちは、今後、建築設備に関連した業種への就職に向けて、施工・設計などの技術習得に努めるということです。

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