2018年5月9日放送

ふれあい看護体験

ふれあい看護体験がきょう(9日・水曜日)県立遠野病院で行われました。毎年5月12日は、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ「看護の日」に制定されていて、「看護の日」を含む日曜日から土曜日までを「看護週間」としています。岩手県看護協会では、患者とふれあい、看護することや命の大切さについて理解・関心を深めてもらおうと、この看護週間に合わせて、毎年、県内各地で看護体験を実施しています。きょうは、遠野高校のほか、花巻市や北上市の中学生と高校生15人が、県立遠野病院で看護体験をしました。生徒たちは、オリエンテーションを終えた後、腕と足に重りを付け、視野が狭くなるゴーグルをかけて、高齢者の疑似体験をしました。今回は、右半身が麻痺している高齢者という設定で、足や腕が思うように動かず数メートル移動するのにも苦戦している様子でした。また、高齢になると視野が狭くなり、手の筋力も衰えるため、小銭や診察券を財布から取り出すのにも時間がかかるということを体感していました。この後、入院患者の移動の手伝いや、手や足を洗うなどの実習に取り組みました。生徒たちが、「お湯の温度は大丈夫ですか」などと声をかけながら足や手を丁寧に洗うと、患者は「上手だ。気持ちがいい」と笑顔を見せていました。生徒たちは、さまざまな体験を通して、高齢者をサポートする上で必要な事や、看護の仕事について理解を深めている様子でした。

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