2018年5月4日放送

100歳おめでとう!

100歳の誕生日を迎えた女性をお祝いする会がきょう(4日・金曜日)、松崎町の遠野長寿の郷で開かれました。おととい、100歳の誕生日を迎えたのは、大正7年5月2日生まれの山尾芳江さんです。きょうは、山尾さんが利用している長寿の郷でお祝い会が開かれ、山尾さんの子どもや孫、ひ孫など遠くはイタリアから家族も大勢集まりました。初めに、本田市長から山尾さんに遠野市からの記念品と花束が手渡されました。本田市長は、「戦前・戦中・戦後・高度成長という4つの時代を、懸命に子どもを育て家族を守りながら生活した歩みが100歳の中で刻まれている。これからもますます元気で長生きをしてください」と、お祝いの言葉を贈りました。続いて、菊池浩之施設長が、99歳まで山尾さんの在宅生活を支えてきた家族を労い、「これからも長生きを願って、家族のみなさんと一緒に笑って支えていければ」と、プレゼントを贈りお祝いしました。このほか、施設内の柑子町などからも記念品や花束が贈られ、サプライズで栄養士が作った特製のプリンケーキも登場し、家族のみなさんは、感激していた様子でした。このあと、スタッフが山尾さんの家族から話しを聞いて作ったスライドショーで、山尾さんのプロフィールを紹介しました。山尾さんは、兵庫県出身で女学校を卒業後、旦那さんと出会って結婚し、3人の子宝に恵まれ、孫は7人いるということです。太平洋戦争によって朝鮮に渡ったあと長女を出産し、終戦後は、命さながら旦那さんが育った遠野に戻って暮らすようになったということです。社交的で、世話をすることに一生懸命だったという山尾さん、遠野での暮らしは、書道や舞踊、茶道で才能を発揮し、書道では師範の資格を持って地域の子どもや一般の人にも長年教え続けたということです。きょうは、出席できなかった孫からの手紙が紹介されたほか、施設のスタッフから「長生きよさこい」が披露され、100歳のお祝いに華を添えていました。暖かい雰囲気に包まれたお祝い会では、最後に、長男の修二さんからお礼のあいさつがありました。なお、遠野市内の100歳以上の高齢者は、今週火曜日(1日)現在で17人いて、山尾さんを含めると18人ということです。

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