2018年4月30日放送

遠野さくらまつり南部氏遠野入部行列

遠野さくらまつりが始まっています。きのう(29日・日曜日)は、メインイベントとなる南部氏遠野入部行列が行われました。きのうは、中央通りの蔵の道ひろばを会場に遠野中学校吹奏楽部の演奏で幕を開け、開会式のあと、遠野さくら祭り実行委員会・松田克之実行委員長のかけ声で行列が出発しました。南部氏遠野入部行列は、およそ400年前に青森県八戸の根城南部氏が領地替えとなり遠野に入ってきた行列をイメージした時代絵巻です。ことしは、殿様の南部直義公役を遠野出身のIBC岩手放送アナウンサー、菊池幸見さんが務め、日本の歴史上、数少ない女殿様となった清心尼公役を八戸市大館の新田城まつり「南部氏遠野出立行列」に続いて石藤奈保子さんが務めました。また、今回初登場となった若き日の清心尼公・祢々役は、遠野馬の里の職員・佐々木彩乃さんが務めました。ことしも、市民有志や八戸市大館地区・新田城まつり運営委員会からも大勢の人たちが参加し、およそ180人の行列は、一日市通りや駅前通りを練り歩き観光客も沿道から行列を楽しんでいました。また、昼からは、蔵の道ひろばで遠野バケツジンギスカンフェスが開催されました。きのうも天気が良く、春の陽気に誘われて大勢の人が会場を訪れ、ステージイベントと一緒に遠野ならではのバケツジンギスカンを存分に堪能していました。なお、遠野さくらまつりは、5月6日(日曜日)まで開催され、人千人遠野お花見会や郷土芸能共演会が予定されているほか、南部神社では、あさって(2日・水曜日)から宵宮祭や例大祭などが行われることになっていて、イベントが目白押しです。遠野市立博物館では、現在、遠野南部氏入部行列図が特別公開されています。遠野市立博物館の企画展示室には、遠野南部家当主の遠野入りの行列を描いた遠野南部氏入部行列図が展示されています。この行列図は、今からおよそ200年前の文政7年、1824年に描かれたもので、先ほどのニュースでお伝えした南部氏遠野入部行列の基礎資料となったものです。市立博物館では、遠野の歴史に触れる機会を提供しようと、遠野さくらまつりに合わせて今回、初めておよそ8メートルの絵巻、全部分を特別公開しています。なお、遠野南部氏入部行列図の公開は、現在、展示中の遠野城下町割図とともに、5月6日・日曜日までとなっています。

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