2018年3月6日放送

鳥獣被害対策優良活動表彰受賞報告

遠野市ニホンジカ捕獲応援隊が、農林水産省が行っている今年度の鳥獣被害対策優良活動表彰を受け、きのう(5日・月曜日)、本田市長に受賞の報告をしました。遠野市では、ニホンジカによる農作物被害を減らそうと、平成26年度から県内唯一の取り組みとして、狩猟免許がなくても、わなの見回りや再設置などの捕獲の補助的業務を担うことができるニホンジカ捕獲応援隊の活動をスタートさせました。取り組み開始以降、有害捕獲頭数は年々増加していて、平成24年度には332頭だった捕獲頭数が平成29年度には1264頭と、およそ4倍まで増加したということです。また、応援隊の活動は、ニホンジカだけにとどまらず、ツキノワグマやイノシシなどの痕跡調査と被害が多いポイントの調査、地元の高校生が捕獲したニホンジカの利活用について検討するなど、地域ぐるみによる活動を展開しています。「捕獲」「防除」「人材育成」の3つを柱に活動を続けてきたニホンジカ捕獲応援隊のこれらの活動が評価され、農林水産省が行う鳥獣被害対策優良活動表彰のうち、農村振興局長賞を受賞しました。今年度は、応援隊を含め、全国から7つの団体・個人が表彰を受けています。受賞の報告を受けた本田市長は「この取り組みは、国を動かす方向にももっていけると思っています。改めてこれまでの活動に敬意を表し、一緒になってこの問題に立ち向かうべく、協力と支援をお願いします」とお祝いの言葉を述べていました。なお、遠野市によりますと、昨年度の県内の野生鳥獣による農作物の被害額はおよそ2億円、このうち遠野での被害額は、およそ9674万円で県内の約半数を占めており、この受賞を契機に、応援隊の今後のさらなる活動に期待が寄せられていました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.