2018年2月26日放送

小友町裸参り

遠野郷唯一の奇祭として名高い小友町裸参りが先週土曜日(24日)、極寒の中、行われました。この日は、初めに小友地区センターで裸参りの安全祈願と年男の厄払いの祈祷が行われました。この後、およそ50人の参加者は、草履を履き、腰にしめ縄、頭に鉢巻き、そして護符を口にして裸参りがスタートしました。300年以上続いているというこの裸参りは、巖龍神社と上宿場そばの大般若供養塔の間およそ250mを3往復します。この日、スタートした午後6時半の気温は、氷点下2、2度となっていたものの非常に冷たい風が吹く厳しい状況の中でしたが厄年の人を先頭に無病息災や家内安全などを祈願していました。また、ことしも岩手大学の学生有志が集まる「地域の祭りを盛り上げ隊」が小友町の裸参りの会場を訪れ、甘酒のふるまいを手伝うなど温かみのあるサポートを行っていました。冷えた体を温めながら厳しい寒さに負けず無事、裸参りを終えた参加者は、充実した表情を見せていました。なお、小友町裸参りは、昭和59年に遠野市の指定文化財に指定されているほか平成19年には、遠野遺産にも認定されています。

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