2018年2月23日放送

芥川龍之介賞贈呈 上郷出身・若竹千佐子さん

第158回芥川賞と直木賞の贈呈式がきのう(22日・木曜日)、東京都内のホテルで行われ、芥川賞受賞の上郷出身の小説家若竹千佐子さんなどに記念品などが贈られました。若竹さんの「おらおらでひとりいぐも」は、先月16日に開かれた選考委員会で芥川龍之介賞の受賞作に決まりました。きのうの贈呈式では、若竹さんの親族や同級生、出版関係者などおよそ1100人が見守る中、同じく芥川賞を受賞した石井遊佳さんとともに懐中時計などが贈られました。夫に死なれ子どもとは疎遠、新たな「老いの境地」を描(えが)いた感動作「おらおらでひとりいぐも」を書いて63歳で芥川賞を受賞した若竹さん、きのうの贈呈式では小説に向き合ってきた気持ちや諦めずに頑張ってきたことなどを話しました。また、芥川賞選考委員の川上弘美さんは、「おらおらでひとりいぐも」の評価点など紹介しながら祝辞を述べました。子どものころから本を書くことを夢見た若竹さん、ご主人の死という辛い出来事を乗り越え55歳から本格的に小説に取り組み今回の芥川賞と多くの人たちからの祝福を受け晴れやかな表情を見せていました。贈呈式に出席した人たちに今回の若竹さんの芥川賞受賞について話を聞きました。インタビュー中、とても忙しい中若竹さんが偶然立ち寄ってくださり、遠野テレビのインタビューに応えていただきました。贈呈式から一夜明け、若竹さんの地元・上郷町で今回の受賞について聞きました。今回の芥川賞受賞により「おらおらでひとりいぐも」の販売数が伸びているということです。市内の書店では、去年11月ごろ販売が始まり、およそ1150冊売れ、特にも、受賞が決まった先月は、品切れになることもあったということです。人気は、遠野だけではありません。都内にある書店に伺ってみたところ「おらおらでひとりいぐも」の販売は、去年11月ごろから始まり、月20冊ほどの販売数だったのが芥川賞受賞が決まった先月、一気に188冊と10倍近く増えたということです。都内でもやはり「おらおらでひとりいぐも」は多くの読者に親しまれているようです。

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