2018年2月7日放送

いわて馬事文化シンポジウム

馬事文化を活用したインバウンド(訪日外国人客)の促進」をテーマにした第1回いわて馬事文化シンポジウムがきのう(7日・水曜日)、あえりあ遠野で開かれました。このシンポジウムは、岩手県伝統の馬事文化を観光資源として活用し、外国人旅行客の誘致に繋げようと岩手県の委託事業馬事文化プロモーション推進事業」の一環で、岩手県畜産協会が初めて開きました。県内でも有数の馬産地として知られる遠野市を会場に開かれたシンポジウムでは、県内の馬事や観光関係者などおよそ120人が集まり、岩手県伝統の馬事文化を観光資源として生かす方法を探りました。きのうは初めに岩手県畜産協会の高橋喜和夫常務理事が挨拶した後、岩手県立大学総合政策学部の倉原宗孝教授が岩手の馬事文化を耕す〜旅するきっかけ作り〜」と題して講演をしました。倉原教授は、神事や産業、芸能などと深く関係する岩手県の馬事文化を一つに結びつけることで新たな展開が生まれるとし、馬」をキーワードにした今後の観光のあり方を話していました。また、きのうは、遠野馬の里の千葉祥一さんや県内の温泉宿泊施設でインバウンドの促進に取り組む外国人スタッフなど6人によるパネルディスカッションも行われました。パネルディスカッションでは、岩手の魅力をはじめ、馬事文化の新たな活用についてなど議論され、複数の人が一度に楽しめる馬車」の魅力を確認した一方、後継者づくりの課題に入るとパネリストたちは、真剣にそれぞれの考えを主張していました。会場に集まった人たちは、パネリストの話しに耳を傾けながら、岩手の馬事文化を活用したインバウンドの取り組みの今後への参考とした様子でした。なお、岩手県畜産協会では、今後もシンポジウムを継続して開催しながら、馬事文化を活用したインバウンドのほかにも、後継者や人材育成を図りながら、次の世代に馬事文化が継承されるよう努めていくということです。

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