2018年1月23日放送

平成29年度遠野学会

今年度の遠野学会が先週土曜日(20日)遠野市立図書館視聴覚ホールで開かれました。遠野学会は、市内のさまざまな分野で活動している個人・団体がその成果や活動内容などを発表し、合わせて文化活動などの発展・継承に努めることを目的に毎年開かれています。この日は、市内外からおよそ60人が参加し、5つの発表に耳を傾けました。今年度の遠野学会は、遠野出身の台湾人類学者・伊能嘉矩に関わる話しや遠野の文化・地域資源を時代に合わせた形で住む人・訪れる人たちと学び考えていく取り組みのほか、地域の歴史など発表する分野はさまざまでした。遠野学会には、市内の高校生も発表に参加しました。緑峰高校では、商業クラブの生徒が、商のチカラで農を世界から守る」と題し発表しました。この中で、農業クラブのプロジェクトでホップ和紙を使ったランプシェードの開発を始め、伝承園での商品化や遠野ふるさと納税の返礼品に採用されていることなどが紹介されました。そして、今後、ホップ和紙や製品を守っていくために、1回目の農商連携プロジェクト会議を開くなどして活動を進めていることを紹介していました。また、遠野高校では、私達高校生に求められていること」と題して、2年生の佐藤鈴夏さんが、全国の高校生を対象にした次世代リーダー養成塾に参加し、感じてきたことなどを発表しました。最後に、主催した遠野市文化研究センターの赤坂憲雄所長は、柔らかな感受性やイマジネーションを持てるかどうかが地域のあすを作っていく分かれ目」とし、今回の発表に刺激を受けたことを伝えて会を締めくくっていました。

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