2017年12月25日放送

文藝賞受賞小説家 ふるさと遠野でトークイベント

文藝賞を受賞した遠野出身の小説家がきのう(24日・日曜日)、市立図書館でトークイベントに参加しました。トークイベントのため市立図書館を訪れたのは、上郷町出身でことし、新人の登竜門・文藝賞を受賞した小説家・若竹千佐子さんです。きのうのトークイベントは、若竹さんが遠野に帰って来る機会があって実現し、会場には、若竹さんの話を聞こうとおよそ100人が集まりました。若竹さんは、本との出会いのエピソードや同じ遠野出身の夫を亡くして55歳から小説講座に通い始めたことなど市立図書館の小向孝子館長からのインタビューに答える形で話しました。若竹さんが執筆した文藝賞の受賞作おらおらでひとりいぐも」は、夫に死なれ子どもとは疎遠、新たな老いの境地」を描いた感動作で74歳のひとり暮らし・桃子が主人公です。トークイベントでは、この桃子について若竹さん自身、投影して描いたという話もありました。およそ1時間のトークイベントを終え若竹さんの話を聞いた人からは自然体で親しみやすい方と改めて感じた。まだ本を読んでいる途中だが興味を持って読みたい」などと感想が出ていました。なお、おらおらでひとりいぐも」は、第158回芥川龍之介賞の候補作品に決まっていて選考委員会は、来年1月16日の午後5時から開催されるということです。

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