2017年12月13日放送

市長臨時記者懇談会

市長臨時記者懇談会がきょう(13日・水曜日)、市役所本庁舎で開かれ、高校魅力化サポート事業追加の方針決定などについて発表されました。きょうは初めに高校再編に係る経過について報告がありました。先月24日、岩手県議会議長に高校再編を考える市民会議が遠野高校と緑峰高校両校の存続を求める署名活動で市内外から集まった1万304の署名を提出したほか本田市長と新田市議会議長が県議会議長と県の教育長に遠野と緑峰の過疎地域における高校少人数学級の導入と教員定数の確保などを盛り込んだ要望書を提出しました。また、先月28日には高校再編を考える市民会議から県議会議長に県立高等学校統合に係る新たな判断基準等を求める請願が出され、おととい・11日の県議会本会議でこの請願が採択されています。こうした動きがある中、遠野市は、きょうの記者懇談会で高校魅力化サポート事業追加の方針決定を発表しました。一つ目は、市内の高校に通学する生徒に対する通学支援です。遠野高校と緑峰高校に通学する遠野市内外の全生徒を対象に来年4月からJRおよび路線バスの定期券の購入費用の半額を補助するという内容です。これは、遠野市内の高校への入学を後押しする施策として通学に係る経済的負担の一部を軽減することや市内の路線バスなど公共交通機関の利用促進を図ることが目的です。もう一つが高校生海外派遣研修事業の拡充です。遠野市内の高校のより一層の魅力化とグローバル人材の育成のため平成30年度から取り組み始めるということです。現行では、高校生の派遣人数が4人となっていますが、30年度については2倍の8人。また、派遣期間についても13日程度から16日程度と増やし補助率も上げて生徒がより参加しやすい環境にすることを目指すとしています。市は、高校生の通学支援と海外派遣研修事業の拡充についてそれぞれおよそ500万円の予算規模としていますが、具体的な事務処理などの制度設計や予算化については、3月市議会定例会での30年度当初予算の審議の場で議論されることになるということです。本田市長と中浜教育長は一人でも二人でも入学者を確保したい。そのためにも遠野市の取り組みの周知を図ることに全力をあげたい」などと述べていました。また、きょうはアメリカ・チャタヌーガ市への公式訪問団派遣についても発表されました。公式訪問員は、団長を務める本田市長のほか新田市議会議長、遠野市教育文化振興財団の菅沼隆子副理事長など6人で来年1月9日から14日までの4泊6日となっています。公式訪問団の主な用務は、中高生交流に係る受け入れ校へのお礼と視察や今後の中高生交流のさらなる拡大に係る協議などを予定しているということです。

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