2017年12月11日放送

遠野市観光推進協議会 設立総会

遠野市の観光の目標や取り組み事項を決定する組織、遠野市観光推進協議会の設立総会が先週土曜日(9日)本庁舎で開かれました。この日の設立総会には、市内の観光関係団体の代表者などが出席しました。初めに、発起人である遠野スタイル総合力推進本部の本部長を務める本田市長がそれぞれの立場における役割を遠野としてどのように発信していくのか、総合力を示すための組織であることを踏まえて議論をお願いしたい」とあいさつしました。続いて、これまでの経過報告と観光推進協議会の役割や今後の展開などについて、事務局から説明がありました。遠野市の観光客入り込み数は、東日本大震災以降減少をたどっていて、観光事業者のほか市民・地域づくりとの連動不足や、市全体の観光消費額を把握できていないなどの課題があります。そこで、これらの課題を解決し、遠野を訪れる人たちに満足してもらい、何度も足を運んでもらえるような仕組みづくりをするため、ことし1月に遠野市観光推進協議会設立準備委員会」を立ち上げ、観光の現状と遠野を訪れる人たちの把握に努めてきました。そして、先週9日、市内の集客産業に携わっている団体で構成する遠野市観光推進協議会」が設立しました。観光推進協議会では、コンテンツ開発や情報発信などについて戦略的に検討し、お互い役割を分担しながら、一体的に活動する体制を目指します。議事では、規約の承認や役員の選任、平成29年度の事業計画案について審議され、すべて原案の通り承認されました。この結果、会長には、遠野ふるさと公社の理事長を務める本田市長、副会長には、遠野市観光協会会長である三浦芳昌さんと、株式会社遠野の代表取締役、佐々木弘志さんが選任されました。今後、観光推進協議会ではオール遠野」で関係機関・団体の役割分担を明確にし、来年度から始まる観光推進アクションプランを策定・進行管理をしながら、取り組みの見える化」を図り、新たな観光推進体制の構築と地域経済が潤う仕組みづくりを目指すことになります。総会のあとには、観光推進協議会の設立を記念して講演会が開かれました。講師は、国土交通省職員で、長崎県島原市に出向して観光推進体制の構築に着手した塩野進さんが務め、新たな観光推進体制へ向けた取り組みについて」と題して講演しました。出席した人たちは、塩野さんが手がけた島原市の先進的な取り組みに感心しながら、これからのまちづくりについて模索していた様子でした。なお、観光推進協議会では、毎月第3水曜日に戦略会議を開催することに決定し、来週20日(水曜日)に、1回目となる戦略会議が開かれる予定です。

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