2017年11月30日放送

早池峰椎茸分収造林組合 農林水産大臣賞受賞を報告

先月、東京都で開かれた全国林業経営推奨行事で早池峰椎茸分収(ぶんしゅう)造林組合が農林水産大臣賞を受賞し、本田市長に報告をするため、きのう(29日・水曜日)とぴあ庁舎を訪れました。きのう(29日・水曜日)、とぴあ庁舎を訪れたのは、早池峰椎茸分収造林組合の江川幸男組合長や、岩手県の遠野農林振興センター小田原和弘所長などです。全国林業経営推奨行事は、昭和37年から毎年開かれていて、林業経営の近代化・合理化を図りその安定的向上と産業的発展を目指すことなどを目的としています。早池峰椎茸分収造林組合は、今月7日(火曜日)に東京都で開かれた「第56回全国林業経営推奨行事」で、特に優秀とされた団体・個人に贈られる農林水産大臣賞を受賞しました。早池峰椎茸分収造林組合は、地域の乾(ほし)シイタケ生産者に優良な原木を安定して供給することを目的に昭和55年に設立され、現在、16人で構成されている団体です。国有林を活用した原木林(りん)造成の管理面積は、189ヘクタールあり、県内でもトップクラスの優良なコナラ林(りん)を造成していて、毎年、市内の原木シイタケ生産者に対して2万2千本のシイタケ原木を安価で安定的に供給しています。また、組合員は、学生や小学生を対象としたシイタケ学習、森林・林業体験などで指導員として協力するなど、幅広く活動を展開し地域の林業生産活動に積極的に取り組んでいます。江川組合長は、「この受賞に対して、感無量です」と話した上で、「面積的な部分とそれを活用しながら原木シイタケの生産に結びつけているところが評価された」と笑顔を浮かべていました。なお、昨年度は、市内から宮守町の菊池英雄さんが同じ農林水産大臣賞を受賞していて、遠野市としては2年連続の受賞となりますが、市町村が連続で受賞することは、過去に例がないということです。報告を受けた本田市長は、「林業だけでなく幅広くさまざまな場所で遠野を発信してもらっています」と江川組合長に日頃の感謝の気持ちを伝え、今回の受賞をともに祝っていました。

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