2017年11月24日放送

「遠野領内図」寄贈

生まれ育った故郷・遠野の役に立ちたいと、おととい(22日・水曜日)盛岡市に住んでいる人から遠野市立博物館に、江戸時代に南部藩の遠野領内が描かれた絵地図が寄贈されました。地図を寄贈したのは、遠野出身で現在盛岡市に住んでいる及川康さん93歳で、この日、孫の雄介さん付き添いのもと、遠野市立図書館視聴覚ホールを訪れました。今回、及川さんから市立博物館に寄贈されたのは、江戸時代に南部藩の遠野領内が描かれた縦305センチメートル横355センチメートルの大きな絵地図です。地図には、今は呼ばれなくなった村の名前やほとんど知られていなかった村の名前がはっきりと記されているほか、当時の諸街道が分かる一里塚も明記されているということです。博物館の学芸員たちは、当時の様子がここまで詳細に描かれている地図は珍しいと話しながら、食い入るよう地図に見入っていました。市立博物館の小向孝子館長は、とても貴重な資料で知りたい情報が沢山ある地図とした上で、遠野市史編さんなど今後の近世資料の手がかりとして大いに役立たせていただきます」とお礼の言葉を述べていました。地図は今後、専門の人と相談をしながら、データとして保存していき公開活用されるということです。及川さんは、このほかにも、地方に残っていることが珍しいとされている江戸時代の次郎左衛門雛のほか、明治時代のひな人形など合わせて52点を来月遠野市立博物館に寄贈するということです。また、寄贈されたひな人形は、来年2月の市立博物館の冬季特別展遠野のひな人形」で展示される予定です。

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