2017年11月8日放送

岩手県原爆被害者団体協議会会長特別講話

住田町の旧上有住小学校建設90年を記念する特別講話が先週金曜日(3日)住田町で行われ、遠野に住む岩手県原爆被害者団体協議会の会長が、原爆が投下された当時の広島の様子などについて話しました。その様子が住田テレビから届きましたのでお伝えします。この特別講話は、現在、住田町民俗資料館として利用されている旧上有住小学校の建設90年を記念し、時代の移り変わりやこれまでの歴史を改めて振り返ろうと行われました。この日は、およそ30人が集まるなか、遠野に住む岩手県原爆被害者団体協議会の伊藤宣夫会長が演壇にたち、「昭和20年8月6日ヒロシマ」と題して講話をしました。伊藤会長は、昭和20年2月、木造小型船に爆弾を積み敵の舟が本土に近づくのを防ぐ部隊に入隊後、通信兵として広島に行き、被爆しました。伊藤会長は、広島に原子爆弾が投下された8月6日の様子を「一面焼け野原となったなかあちらこちらで青い炎が見えた」と見るに耐えない光景であったことを集まった人たちに伝えました。また、講話の最後には、「戦争は、国のためといいながらたくさんの命が奪われる、このことを風化させることなく、語り継いでいかなければならないと」と訴えていました。この日、集まった人たちは、広島で被爆した伊藤会長の話しに耳を傾け、「戦争」という歴史とその悲惨さを強く感じていたということです。

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