2017年11月1日放送

遠野中学校 避難所運営訓練

遠野市の指定避難所となっている遠野中学校できのう(10月31日・火曜日)、生徒たちによる避難所運営訓練が行われました。この訓練は、台風による大雨で土砂災害が発生し、危険性が高まったことを想定して行われました。遠野中学校では災害時、遠野市の指定避難所となっていることから生徒たちに実際に避難所の運営を体験させることで、相手を思いやる心や日頃の準備の大切さなどの気づき」を得てもらおうと、今回、はじめて実施しました。きのうの訓練は、3年生128人が運営側、1年生116人と保護者などが避難者役となって進められました。避難所の開設が決まると3年生たちは、避難者の受け入れに向けて、5つの班に分かれ、物資の搬入や救護所の設置、避難者の誘導など手際良く対応していました。また、1年生が扮する避難者の中には、目が不自由な人やケガをしている人など、さまざまな事情を抱えたことを想定した人たちも居ましたが、3年生たちは、一人ひとりの状況を確認しながら冷静に対処していました。さらに、きのうの訓練では、お湯か水を注ぐだけで煮炊きをせずにご飯ができるアルファ米」を使った炊き出し訓練も行われ、大雨の中、冷え切った体で避難してきた人たちに生徒たちの温もりが詰まったおにぎりも提供されていました。ほかにも、災害用の簡易トイレや停電時を想定した照明機の設置なども実施され、生徒たちは、この訓練を通じて、さまざまな気づき」を得た様子でした。なお、遠野中学校では、きのうの訓練で出た課題点をまとめ、情報共有を図りながら、いざとなった時の備えとして今後に活かしていくということです。

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