2017年10月25日放送

2017世界アルツハイマーデー記念講演会

2017年世界アルツハイマーデー記念講演会が、先週土曜日(21日)あえりあ遠野で開かれました。毎年9月21日は、世界アルツハイマーデー」と制定されていて、この日を中心に、アルツハイマー病の啓発を図るため国内外でさまざまな活動が行われています。そうした中、先週土曜日(21日)は、遠野で寄り添えばこころも通う認知症」をテーマに記念講演とフォーラムが開催され、介護に携わっている人や民生委員、福祉関係者などおよそ80人が訪れました。初めに、主催した認知症の人と家族の会岩手県支部の小野寺彦宏代表が今、認知症は地域で支える時代を迎えています。認知症になっても、あるいは介護する側になっても大丈夫という地域づくりをしていきたい」とあいさつしました。第1部では、滝沢市のこんの神経内科・脳神経外科クリニック院長紺野敏昭さんがみんなで支える認知症」と題して講演しました。紺野さんは、認知症の早期発見・早期治療の大切さについても訴え、転んだ所を念のため見てもらおう」頭が痛いから一緒に病院に行ってちょうだい」などと誘い方を工夫してみると病院に来てくれるとアドバイスしていました。そして、その際には、本人の自尊心を傷つけないように、いつからどんな症状が出ているか、家族が困っていることなどを書いたメモを持参してもらえると、本人に気づかれずに診察できることも話していました。訪れた人たちは、紺野さんのユーモアを交えながらの話に笑いながらも、認知症を抱えた人たちとの接し方についてうなずきながら聞き入り、認知症について、より一層理解を深めた様子でした。続いて、第2部では、市内で福祉に従事している3人をパネリストに招いてのフォーラムが開かれ、3人が、それぞれの団体で取り組んでいる認知症にまつわる活動について発表しました。アドバイザーを務めた紺野さんは、それぞれが取り組んでいる活動に感心しながら、素晴らしい取り組みなので、今後も活動を継続してほしいと感想を話していたということです。

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