2017年9月19日放送

市史編さん講座

遠野の歴史や文化を学ぶ遠野市史編さん講座が先週日曜日(10日)に市立図書館視聴覚ホールで開かれました。その様子が届きましたのでお伝えします。この講座は、市史編さん事業の一つとして、遠野の歴史や文化に触れる学習機会を作り、郷土に対する市民の理解と愛着を深めることなどを目的に、遠野市市史編さん室が設置された平成27年度から毎年、年に一度開かれています。この日は、市民などおよそ30人が参加する中、講師を務めた遠野市史編さん委員で盛岡大学教授の熊谷常正さんから、小友町の不動巖について話しがありました。熊谷さんは、大正13年に新聞社の企画で行われた県内の名勝投票で、小友町の不動巖が読者投票で第3位に選ばれ、岩手三景の一つとして知られていたことを紹介しました。さらに、この出来事をテーマにおき、当時の時代背景をもとに、郷土意識が形成され文化財保護活動につながる移り変わりを、詳しく解説したということです。また、ことし生誕150年を迎えた遠野出身の台湾人類学者伊能嘉矩が、史跡や天然記念物などの調査に関わり、保護の価値を明らかにした活動などについても紹介されたということです。参加者のアンケートには、文化財の成り立ちの歴史まで知ることができて面白かった」遠野の人々として不動巖は誇りだったのでは」などの回答があり、遠野の歴史や文化により理解を深めていた様子だったということです。

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