2017年9月14日放送

伝統武芸流鏑馬を後世に伝える「流鏑馬虎の巻」発行

日本古来の伝統武芸、流鏑馬」を後世に伝えていこうと、宮守町に住む男性が編集に携わった教本、流鏑馬虎の巻」がこのほど、発行されました。流鏑馬虎の巻」の編集に携わったのは、宮守町上宮守の菊池茂勝さんです。流鏑馬競技連盟東北支部所作作法指南役を務める菊池さんは、日本古来の伝統武芸で、競技としても注目を集める流鏑馬の作法や魅力などを後世に伝えていこうと去年12月に教科書製作委員会を立ち上げ、委員長として、この本をまとめました。インタビュー(きっかけ)流鏑馬虎の巻」には、盛岡八幡宮、遠野郷八幡宮、青森県の櫛引八幡宮の三カ所で執り行われている南部流鏑馬の歴史から、鞍や鐙などの馬具の取り付け方。和式馬術の馬の乗り方や降り方、弓を構えて矢を放つ一連の動作について、その心構えや馬上の姿勢などが写真入りで詳しく解説されています。さらにここ数年、流鏑馬競技の愛好者が増えてきていることから、神事と競技の違い、東北地方で開催されている行事や大会についても紹介されています。また、菊池さんは、これまで伝承されてきた南部流鏑馬が、いつまでも正確な知識で継承されていくことを願い、先月28日にとぴあ庁舎を訪れ、遠野市に教本としてまとめた流鏑馬虎の巻」を寄贈しています。市では、日本古来の伝統武芸である流鏑馬を広く市民に知ってもらおうと、市立図書館でこの本の貸し出しを行っています。今週16日と17日の2日間に渡って日本のふるさと遠野まつりが開催されます。その内、17日、日曜日には、遠野郷八幡宮において遠野南部流鏑馬が執り行われます。みなさんもぜひ、菊池さんが携わった教本、流鏑馬虎の巻」に一度、目を通した上で、遠野南部流鏑馬を見に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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