2017年9月13日放送

六神石神社神楽殿こけら落とし 熊本・菊池市「能」公演

青笹町にある六神石神社神楽殿のこけら落としが今週日曜日(10日)に行われました。この中で、遠野市の友好都市である熊本県菊池市の大変貴重な伝統芸能、御松囃子御能」が披露されました。六神石神社神楽殿は、神様に神楽などの伝統芸能を奉納する正式な場所を建立することで、多くの人たちに利用してもらいたいと、去年7月から工事が進められ、今月7日に完成しました。また、神楽殿は、希少で将来的に文化財として認められるものにと、日本屈指の宮大工として知られる松崎町駒木の菊池恭二さんが手掛け、天井には、四季を表す植物の絵柄が施されるなど、荘厳な造りとなっています。この日は初めに本殿で、総代や奉賛者が参列し、千葉雄孝宮司による六神石神社神楽殿完成報告祭が執り行われたあと、完成したばかりの神楽殿で、神楽や獅子踊りなど6団体による郷土芸能が披露されました。このうち熊本県菊池市から来た御松囃子御能保存会のメンバー13人が650年前から伝わる御松囃子御能」を披露しました。御松囃子御能」は、菊池一族15代武光公が開いた宴に起源があるとされ、平成10年に国の重要無形民俗文化財の指定を受け、菊池市以外での公演は、ほとんど行われていないという大変貴重な伝統芸能です。また、この日は、300年以上の歴史がある狂言も披露され、訪れた人たちは、菊池市の文化を知る貴重な機会としていました。このほかにも、地元の保存会による神楽や獅子踊りも披露されるなど六神石神社神楽殿の完成に華を添えていました。

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