2017年8月23日放送

遠野ローカルベンチャー事業活動報告会

遠野に移住し、遠野市内での起業に向けた取り組みを進めている、地域おこし協力隊員による遠野ローカルベンチャー事業活動報告会が、きのう(22日、火曜日)、あえりあ遠野で開かれました。遠野ローカルベンチャー事業は、総務省の地域おこし協力隊制度を活用し、遠野で活躍している人や企業などと連携しながら、専門的な技術を身に付けさせ、遠野市内で起業する人材を育成しようと、去年から遠野市が取り組んでいるものです。現在、遠野市では、地域おこし協力隊員として採用された13人が、ビールや発酵、遠野の食など様々なプロジェクトを立ち上げ、遠野市内での起業に向けた取り組みを進めています。きのうの活動報告会は、間もなく活動1年を迎える隊員たちのこれまでの取り組み状況を多くの人たちと共有しようと開かれたもので、会場には、市民をはじめ、企業や地域づくり団体などの関係者、およそ110人が集まりました。報告会では、市農家支援室の阿部順郎室長と、隊員たちの活動をコーディネートしている、ネクストコモンズの林篤志代表取締役から事業の説明があった後、3人の隊員がこれまでの活動を発表しました。はじめに、ビールプロジェクトに取り組んでいる袴田大輔さんは、「ビール醸造家として遠野でやりたいこと」について発表しました。また、地域プロデューサーとして活動している富川岳さんは、一年間の活動を通して感じたことを話していました。そして、中央通りにあるコモンズカフェのシェフで、地域での理想的な食を考える「遠野の食プロジェクト」に取り組んでいる藤田紘子さんは、今後の展望について発表していました。このほか、林代表からは発酵プロジェクトの進捗状況についての報告もあり、集まった人たちは、隊員が持つ発想力豊かな外からの視点が、地域資源の魅力を引き出す起爆剤となることに期待を寄せていました。なお、13人の地域おこし協力隊員は、今後も自分たちの起業に向けた活動を進めながら、地域課題の解決と活性化に貢献していくということです。

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